監修:東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野
教授 弘世 貴久 先生


糖尿病の発症メカニズム
⑤日本人はそれほど太っていなくても、糖尿病になりやすい

糖尿病にはいくつかタイプがありますが、最も多いのは2型糖尿病です。2型糖尿病の発症には過食や運動不足といった生活習慣も関係するので、正しい生活習慣を身につけ、実行することが2型糖尿病の予防ではとても大切です。

参考:日本糖尿病学会
編・著:患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき
改訂第56版, p.19, 南江堂 2014

日本人はそれほど太っていなくても、
 糖尿病になりやすい

インスリン抵抗性の原因の一つとして肥満が挙げられます。しかし、それほど太っていなくても糖尿病を発症することがあります。実は、日本人のインスリンを分泌する能力は欧米人に比べて低く、そのため軽度の肥満でもインスリン抵抗性によるインスリンの必要量の増加に対応できず、糖尿病になることがあります。
こうしたことから、日本人ではインスリン抵抗性優位よりもインスリン分泌障害優位の2型糖尿病が多いのです。しかし、このことは逆に、先天的にインスリン分泌障害があっても、肥満や運動不足など悪い生活習慣によるインスリン抵抗性が加わらなければ、2型糖尿病になるリスクは低くなると考えられます。


日本人と欧米人の2型糖尿病の病態の違い

医療情報科学研究所 編.病気がみえる vol. 3 糖尿病・代謝・内分泌
第4版. メディックメディア, 2014: 27.

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