運動療法

監修:横浜市立大学大学院医学系研究科 分子内分泌・糖尿病内科学
教授 寺内 康夫 先生

運動療法は効果がありますか?

運動は、減量効果や心肺機能の改善、筋肉の衰えの予防だけではなく、血糖値の改善やインスリン抵抗性の改善にも効果があることが知られていて、特に2型糖尿病の患者さんでは、食事療法と運動療法を組み合わせることで、血糖コントロールが改善することが知られています。また効率的に内臓脂肪を減らすことができるので、メタボリックシンドロームの予防にも効果的です。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 糖尿病診療ガイドライン
2016, p.68-69, 南江堂 2016

参考:日本糖尿病学会 編・著: 患者さんとその家族のための糖尿病治療の
手びき改訂第57版, p.66-69, 南江堂 2017

運動療法を行ってよい方、いけない方

合併症がある場合や薬剤で治療している場合は運動が制限されることもありますので、運動の種類や強さ、回数などは医師と相談して適切に行うようにしましょう。
また、運動量が多いときは、用いている薬剤によっては低血糖が起こる可能性があります。昼の運動が夜間低血糖をもたらす場合があります。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 糖尿病治療ガイド
2018-2019, p.49-51, 文光堂 2018

参考:日本糖尿病学会編・著:患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき2017
改訂版第57版, p.66-69, 南江堂 2017を参考に作図

運動療法を行ってよい方

重い合併症がない糖尿病の方



運動療法を行ってはいけない方

運動により高血糖、高ケトン血症を生じる可能性がある方

増殖網膜症、腎症など重い合併症がある方

心血管障害で運動を止められている方

発熱時

など

※妊娠中の糖尿病の方は、状態を見ながら軽い散歩程度にとどめ、運動療法を行うときは必ず医師に相談しましょう。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 糖尿病治療ガイド
2018-2019, p.49-50, 文光堂 2018

どんな運動をすればいいの?

運動の種類は、歩行、ジョギング、水泳といった「有酸素運動」と腕立て伏せや腹筋運動といった「筋力トレーニング(レジスタンス運動)」に分けられ、どちらも糖尿病の改善に有効だとされています。このような運動を日常生活に取り入れ、実施可能な時間に毎日、少なくとも1週間に3回~5回以上行うことが推奨されています。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 糖尿病治療ガイド
2018-2019, p.49-50, 文光堂 2018

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