監修:東京女子医科大学 糖尿病センター
センター長 内潟 安子 先生


その他の障害(足病変、歯周病)
足病変

血糖値が高い状態が続いて足などの血行や神経に障害が起こると、痛みなどに対する感覚が鈍くなります。足に水虫や小さな傷などがある場合、その傷に気づかずに放置することになり、細菌感染が広がって皮膚潰瘍(何らかの原因で皮膚に穴があくこと)や壊疽(えそ)が起こります。これらは足に起こることが多く、重症化すると足を切断しなければならないこともあります。日頃から足をよく観察し、また家族などにも見てもらったりして足を常に清潔に保つことが重要です。

参考:日本糖尿病学会 編・著: 患者さんとその家族のための糖尿病治療の
手びき改訂第56版, p.35-38, 南江堂 2014


歯周病

歯周病は、歯周病菌が歯周組織に感染して起こる慢性的な感染症です。血糖値が高い状態では菌の増殖を抑える力が弱っているため、歯周病の重症化がしばしばみられます。歯周病は心筋梗塞などの動脈硬化性疾患や感染性心内膜炎、呼吸器疾患などの誘因にもなるため、注意が必要です。

参考:日本糖尿病学会 編: 科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン
2013, p.141-143, 南江堂 2013

また、歯周病は、網膜症、腎症、神経障害、足病変、大血管障害に続く、糖尿病の6番目の合併症といわれるほど、糖尿病に多くみられる疾患です。

参考:LOe H.Periodontal disease. The sixth complication of diabetes mellitus. Diabetes Care. 16(1), 1993: 329-334.

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